シャハーダを唱えたあとにすること
シャハーダを唱えたのですね。おめでとうございます。新しいムスリムとしての最初の数日と数週間のための、実践的なステップガイドです。
文:Benjamin · · 10分で読めます
おめでとうございます。あなたはもうムスリムです
深呼吸してください。あなたが今したことは、人が一生のうちにできる最も大きなことのひとつです。「わたしは証言します。アッラーのほかに神はなく、ムハンマドはアッラーの使徒であると」というシャハーダを唱えて、あなたはイスラームに入りました。あなたの記録はまっさらです。過去の罪はすべて消し去られました。生まれたばかりの赤ちゃんのように、まったく新しく始められます。
圧倒されるように感じるかもしれません。穏やかな気持ちかもしれません。その両方を同時に感じているかもしれません。今どんな気持ちでも、それはまったく自然なものです。この瞬間に「正しい」感じ方はひとつではありません。泣く人もいます。静かで落ち着いた気持ちになる人もいます。力がみなぎって、すぐに何でも学びたくなる人もいます。どれも大丈夫です。
今いちばん知っておいてほしいことがあります。今日すべてを知っている必要はありません。イスラームは一晩で詰め込む試験ではありません。一生をかけて育っていくもので、あなたはその最初の一歩を踏み出したところです。自分に優しくしてください。アッラーはあなたの心をご存じで、あなたが努力していることもご存じです。
最初に学ぶこと:礼拝(サラー)
ムスリムとしての最初の数週間に集中することをひとつ選ぶなら、それは礼拝です。礼拝はイスラームの第二の柱で、あなたと創造主をいちばん直接つなぐものです。預言者ムハンマド(彼に平安あれ)は礼拝を「目の涼しさ」と呼びました。重荷ではなく、安らぎの源だということです。
ムスリムは1日5回礼拝し、それぞれの礼拝には名前と時間帯があります。
- ファジュル:日の出の前
- ズフル:正午すぎ
- アスル:午後
- マグリブ:日没の直後
- イシャー:夜
覚えてしまえば、礼拝はそれぞれ5分から10分ほどです。最初は学びながらなので時間がかかりますが、それでまったくかまいません。まずは体の動きから覚えましょう。立つ、お辞儀をする、サジダ(平伏)をする、座る。それから、それぞれの姿勢で唱えるアラビア語の言葉を少しずつ覚えていきます。一度にすべてを覚える必要はありません。多くの新しいムスリムは、礼拝しながら印刷したガイドやスマートフォンの画面を読むところから始めますし、それで何も問題ありません。
大切なのは始めることです。礼拝が不完全でも、言葉につまずいても、次に何をするか忘れても、その礼拝はきちんと数えられます。アッラーは結果だけでなく、あなたの努力を見ておられます。初心者のための礼拝ガイドでは、礼拝をひととおり説明しています。
ウドゥー(清め)を学ぶ
礼拝の前には、ウドゥーをする必要があります。アッラーの前に立つために体と心を整える清めです。手、顔、腕を洗い、頭をなで、足を洗うことを、決まった順序で行います。覚えてしまえば簡単で、ほとんどの人はすぐに身につけます。
ウドゥーはただ体をきれいにするだけのものではありません。切り替えの時間です。一日の喧騒から、集中と意図の時間へと移る瞬間です。ウドゥーそのものに心が落ち着くと感じるムスリムはたくさんいます。
ウドゥーのやり方を一歩ずつ説明したガイドで、全体の流れをわかりやすくたどれます。
地元のモスクを見つける
特に知り合いのムスリムがいない場合、これは気後れするかもしれません。でも、初めてモスクに足を踏み入れることは、早いうちにできる最もよいことのひとつです。招待は要りません。知り合いがいる必要もありません。モスクは誰にでも開かれていて、ほとんどのコミュニティは新しいムスリムをとても温かく迎えてくれます。
訪ねたら、最近シャハーダを唱えたことを誰かに伝えてみましょう。きっと温かさと、ハグと、心からの喜びで迎えられるはずです。多くのモスクには、新しいムスリムのための講座や相談役がいます。もしなくても、ほかのムスリムのそばにいるだけで、つまり礼拝の様子を見て、クルアーンの朗誦を聞いて、自分の居場所だと感じるだけで、何もかもが新しい最初のころには大きな違いが生まれます。
今はモスクに行くのが負担に感じるなら、それも大丈夫です。自分のペースで進んでください。準備ができたら、いつでも扉は開いていると知っておいてください。
一歩ずつ進む
新しいムスリムによくある間違いのひとつは、生活のすべてを一晩で変えようとすることです。最初の1週間で、礼拝を完璧にし、アラビア語を学び、クルアーンを全部読み、服装を変え、食生活を見直し、あらゆるスンナを取り入れようとします。そんなプレッシャーは長続きしませんし、イスラームがあなたに求めていることでもありません。
イスラームには五つの柱があり、柱と呼ばれるのには理由があります。少しずつ積み上げていく土台なのです。
- シャハーダ:信仰告白(あなたはもう済ませています)
- サラー:1日5回の礼拝
- ザカート:定めの施し
- サウム:ラマダンの断食
- ハッジ:マッカへの巡礼(できる人は生涯に一度)
これらすべてに今すぐ取り組む必要はありません。礼拝から始めましょう。まずその土台を築きます。それが自然になるにつれて、信仰のほかの部分も自然とおさまるところにおさまっていくのがわかるはずです。預言者(彼に平安あれ)は、アッラーに最も愛される行いは、小さくても続けられるものだと言いました。勢いよく始めて燃え尽きるより、毎日少しずつのほうが価値があります。
新しいムスリムによくある質問
名前を変えなければいけませんか?
いいえ。これはとてもよくある誤解のひとつです。イスラームには、アラビア語の名前をつけなければならないという決まりはありません。今の名前がよい意味か中立的な意味なら、そのまま使ってまったく問題ありません。自分にとって意味があると感じて、名前をもうひとつ持ったり新しい名前にしたりする人もいますが、それはまったく個人の自由で、完全に任意です。
アラビア語を学ぶ必要がありますか?
すぐにではありませんし、流暢になる必要もありません。礼拝はアラビア語で唱えるので、その決まった言葉と意味は時間をかけて覚えていきたいところです。でも、実践するムスリムになるためにアラビア語で会話できるようになる必要はありません。世界の多くのムスリムは、ふだんの言葉としてアラビア語を話していません。礼拝の言葉から始めて意味を学び、ほかは時間とともに自然に身につくのに任せましょう。少しずつ言葉を覚えることも、立派な前進です。
ムスリムではない家族のことは?
ここがいちばん難しいことが多いところです。家族は戸惑ったり、心配したり、怒ったりするかもしれません。それも無理のないことです。家族もまた大きな変化を受け止めようとしているのです。イスラームは、信仰が違っても、親と家族に優しく敬意を持って接することをとても重視しています。説得したり議論したりする必要はありません。イスラームがあなたにとってどんな意味を持つのかを示すいちばんの方法は、あなたの人柄です。忍耐、優しさ、誠実さ。時間をあげてください。あなたが今も家族の愛する同じ人で、ただより深い目的と安らぎを持つようになっただけだとわかると、受け入れてくれる家族は多くいます。
学ぶための情報源
あなたは、知識がかつてないほど手に入りやすい時代に生きています。始めるのによい場所をいくつか紹介します。
- 地元のモスク:新しいムスリム向けの講座、勉強会、一対一の相談を用意しているところがたくさんあります。あなたの成長を気にかけてくれる人たちと、直接会って学ぶことの価値を軽く見ないでください。
- 礼拝を学ぶアプリ:Revertlyのようなツールは、まさにそのために作られています。礼拝をシンプルな手順に分けて、アラビア語、読み方、訳つきで示すので、自分のペースで学べます。必要なときにいつでも言葉をポケットから取り出せることは、始めたばかりのころには大きな助けになります。
- オンライン講座と動画:信頼される学者や先生による無料の教材がたくさんあります。ばらばらの動画ではなく、体系だった初心者向けの講座を探しましょう。筋道立てて学べて、散らかった気持ちになりません。
- クルアーンのよい翻訳:自分の言語の翻訳を手に取って、自分のペースで読み始めましょう。急いで読み終える必要はありません。1日に数節でも、心を深く養い、目を開かせてくれます。
特に最初のころは、どこから情報を得るかに気をつけてください。よく知られた主流の情報源を選びましょう。読んだり聞いたりしたことが厳しすぎると感じたり、わかりにくかったり、初めてイスラームに出会ったときに感じた慈悲とかけ離れていると感じたりしたら、心に留める前に、モスクの信頼できる人に聞いてみてください。
あなたは一人ではありません
特に家族や友人の中でムスリムが自分だけなら、ときには孤独に感じるかもしれません。でも知っておいてほしいことがあります。世界中で毎年何千人もの人がシャハーダを唱えています。あなたは、あらゆる国、あらゆる言語、思いつくかぎりのあらゆる背景にまたがるコミュニティの一員です。あなたが今歩いているのとまさに同じ道を歩き、同じ不安を感じ、同じ質問をして、前に進む道を見つけてきた人たちがいます。
あなたの道は誰の道とも違うでしょうし、同じである必要もありません。楽で光に満ちた日もあれば、混乱したり重く感じたりする日もあるでしょう。どちらの日も道の一部です。大切なのは、礼拝をひとつずつ、一歩ずつ、一日ずつ、進み続けることです。
あなたは勇気のある、美しい選択をしました。そのことを誇りに思ってください。そして、ぎこちなく感じるときも、正しくできているか自信がないときも、あなたがアッラーに向かうたびに、かれはあなたが思うよりずっと近くにおられると知っておいてください。
おかえりなさい。