アラビア語がわからない、アル・ファーティハをまだ覚えていない人の礼拝のしかた
アル・ファーティハを暗記するまで礼拝を待つ必要はありません。学んでいる間に新しいムスリムができることについて学者が何と言っているか、そして覚えるまでのシンプルな計画を紹介します。
文:Benjamin · · 7分で読めます
シャハーダを唱えました。これから礼拝は生活の一部です。そしてそれは、あなたが話さない言語で行うものです。多くの改宗者がここで立ち止まってしまいます。礼拝用のマットに立つ前に、すべてを知っておかなければと思ってしまうのです。
待つ必要はありません。イスラームには、まだ学んでいる途中の人のためのはっきりした答えがあり、それはたいていの人が思うより優しいものです。
今すぐ礼拝を始めて、学びながら進む
ムスリムになった日から、1日5回の礼拝は生活の一部になります。プレッシャーに聞こえるかもしれませんが、そういう意味ではありません。アッラーはクルアーンでこう言われます。「アッラーは誰にも、その能力以上のものを負わせられない」(クルアーン 2:286)。
3日目のあなたの能力と、90日目のあなたの能力は同じではありません。今あるもので礼拝し、学び続ける。原則はそれだけです。
暗記できなかった男性に、預言者が教えたこと
改宗者にほとんどそのまま語りかけているようなハディースがあります。ある男性が預言者(彼に平安あれ)のもとに来て、クルアーンを何も覚えられないと言い、自分にとって十分なものを教えてほしいと頼みました。預言者は彼に、こう言うように教えました。
- Subhan Allah(アッラーに栄光あれ)
- Alhamdulillah(アッラーに称賛あれ)
- La ilaha illa Allah(アッラーのほかに神はない)
- Allahu Akbar(アッラーは最も偉大なり)
- La hawla wa la quwwata illa billah(アッラーによらなければ、どんな力も強さもない)
これはスナン・アビー・ダーウード(ハディース832)に記録されています。学者たちはこれをもとに、学派を越えて見られるひとつの判断をしています。まだアル・ファーティハを唱えられない人は、それを覚えようと努めている間、その代わりにこのようなアッラーを思い出す言葉を言う、というものです。
大切なのは「覚えようと努めている間」という部分です。これは橋渡しであって、ずっと続く代わりではありません。アル・ファーティハは礼拝の中心で、それを覚えることがあなたの最初の本当の目標です。
今週のあなたの礼拝は、こんな形でいい
まだほとんど何も知らない人の、現実的な礼拝の形を紹介します。
- ウドゥーをします。アラビア語をどれだけ知っていても、ウドゥーは同じです。
- キブラを向き、これからする礼拝の意図を心の中で持ちます。
- Allahu Akbarと言って両手を上げます。ほとんどの人は1分で覚えられます。
- 立つ姿勢:アル・ファーティハのうち知っている部分を唱えます。まだまったく知らないなら、上の言葉を落ち着いて言います。
- お辞儀(ルクー):Subhana Rabbiyal Adheem。今はそれが難しければ、Subhan Allah。
- サジダ(平伏):Subhana Rabbiyal A'la。これも、覚えている間はSubhan Allahで大丈夫です。
- 最後の座り:タシャッフドのうち言えるところを言い、顔を右と左に向けながらAs-salamu alaykum wa rahmatullahと言います。
動きも大切です。立つ、お辞儀をする、起き上がる、間に短く座って2回のサジダ。体の姿勢を正しくして、言葉はシンプルにしておけば、あなたは礼拝しています。礼拝のふりをしているのではありません。
すべての手順をひととおり知りたいなら、初心者のための礼拝ガイドを読んでください。
日本語で礼拝してもいい?
新しいムスリムがとてもよく検索する質問のひとつなので、はっきりお答えします。学者の大多数は、礼拝でのクルアーンの朗誦はアラビア語でなければならないとしています。翻訳はクルアーンそのものではないからです。だから上のハディースでの代わりの言葉も、アル・ファーティハの日本語訳ではなく、短いアラビア語の言葉なのです。
自分のためのドゥアーは別です。礼拝の外では、そして多くの学者によれば礼拝の中の一部の場面でも、自分の言語でアッラーに語りかけられます。礼拝の中で日本語でドゥアーをすることについて、自分の学派が何と言っているか、地元のイマームに聞いてみてください。
カードやスマートフォンを見ながら読む
アル・ファーティハの読み方を書いたカードをそばに置いている改宗者もいます。礼拝中に読むことについては、学派によって見解が違います。ハナフィー学派では、礼拝中に書かれたものを読むと礼拝が破れるとしています。ほかの学派は、特に任意の礼拝ではよりゆるやかです。
誰にとっても安全な習慣はこうです。始める直前にカードを読み、しまってから、覚えている分で礼拝します。今は言葉が少なくなっても、それでかまいません。
できるときはイマームの後ろで礼拝する
集団で礼拝するときは、イマームが声に出して唱え、あなたはその動きに従います。ハナフィー学派では、イマームの後ろで礼拝する人はアル・ファーティハをまったく唱えません。ほかの学派は、少なくとも一部の礼拝では唱えるよう求めています。細かいところは違いますが、どの学派でも、イマームの後ろで礼拝すれば初心者の負担はずっと軽くなります。イマームが動いたときに動けばいいだけです。
最初のころにモスクがとても役立つ理由のひとつです。入るのが怖いなら、初めてモスクを訪ねるときに知っておきたいことを読んでください。
アル・ファーティハを覚えるシンプルな計画
アル・ファーティハは7つの節です。ほとんどの人は1日数分で、1週間から2週間で覚えます。
- 1日目から2日目:1日に5、6回聞きます。覚えようとしなくてかまいません。ただ音を耳に入れます。
- 3日目から5日目:1日に1節ずつ覚えます。音声と一緒に声に出して言い、次に音声なしで言います。
- 6日目から10日目:残りの節を1日に1つか2つずつ加えます。毎回、もう知っている部分を全部言うところから始めます。
- 毎回の礼拝で:それまでに覚えたものを使います。あなたの礼拝は、あなたと一緒に育っていきます。
音と一緒に意味も覚えましょう。「わたしたちを正しい道に導いてください」と言っているのだとわかると、言葉はただの音ではなくなり、あなた自身の言葉になります。
アル・ファーティハのあとは、アル・イフラース(3行)のような短いスーラを覚え、それからタシャッフドを覚えます。これで基本の礼拝で唱えることのほとんどがそろいます。
完璧を求めて止まらないで
間違えるのが怖くて、礼拝を先延ばしにする改宗者はたくさんいます。私もシャハーダを唱えたとき、礼拝のしかたを知らず、恥ずかしくて聞けませんでした。その恐れは、どんな間違いよりも大きな損失になります。
アッラーはあなたが新しいことをご存じです。あなたのたどたどしいアラビア語も、緊張した動きも、あなたをここへ導いてくださった御方が見ておられます。今日、今あるもので礼拝しましょう。
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